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生き生き健康通信

見逃されている潜在性鉄欠乏症

不定愁訴ということばをご存知ですか?これは、「疲れが抜けない」、
「頭が重い」、「なんとなくイライラする」、「よく眠れない」などの
症状があるが、検査をしても原因が見つからない状態のことです。
原因が見つからないので、「体質だからしょうがないか」と、
あきらめている方もいらっしゃることでしょう。

しかしこの原因に、体内の鉄の欠乏が大いに関係しているかもしれないのです。
特に閉経前の女性であれば、これらの症状を引き起こす原因に、
まず貧血を疑ってみるべきでしょう。
なぜなら、通常の貧血の血液検査では見逃されてしまう、「潜在性鉄欠乏症」の方が増えているからです。一般の血液検査では、血色素量、ヘマトクリットの値を見ますが、これが基準値内に入っているにもかかわらず、貧血に陥っている状態です。

 



血清フェリチン測定の重要性

「分子整合栄養医学」という、人間の身体を細胞レベルでとらえ、栄養の代謝異常をビタミン、ミネラルなどを用いて矯正する、「栄養療法」があります。ノー ベル賞を生涯に2度受賞した、ライナスポーリング博士によって提唱されたものです。この分子整合栄養医学によれば、血液検査データーを、体内の栄養状態を 把握するのに生かすことが出来るのです。

その一つに「血清フェリチン」があります。これは貯蔵鉄をみる検査で、その基準値は女性で5〜157ng/mlです。しかし「分子整合栄養医学」からみた 適正値は、100ng/ml以上が正常で、80ng/ml以下は潜在性鉄欠乏症です。80ng/ml以下の人に、何らかの不定愁訴が見られるという臨床 データーも出ています。


 
慢性貧血の代償作用
慢性の貧血が続くと、身体はどう反応するようになるでしょうか。
循環血液量を増やそうとするため、心拍数は増加し、心拍出量も増加します。
胸の痛みを訴えることもあります。原因が見当たらない胸痛の場合、
鉄欠乏も頭に入れておくことも重要でしょう。
酸素をより取り込もうとするため、肺の呼吸機能が亢進し、呼吸数も増加します。
貧血の方の呼吸があらいのはこのためです。

栄養素の欠乏を招く現代の食生活
私たちの身体は全て、食べ物(栄養素)という材料によって構成されています。
すなわち、細胞が正常に機能するかどうかは、私たちが食事から摂取している栄養素が、重要なかぎを握っているということです。
そして現代の食生活が、細胞レベルからみて必要な栄養素を満たしていないことは、みなさんもお気づきの事と思います。したがって、サプリメントはどうしても必要でしょう。
ただし「吸収のよい天然のもの」というただし書きがつきますが・・・
先の鉄欠乏症の場合でいえば、合成の鉄剤ではなく、天然のヘム鉄ですね。