善玉と悪玉の比率「LH比」に注目
現在、日本人の平均寿命は、男性が79歳、女性が86歳を超えています。一方で「平均寿命」と元気でいられる「健康寿命」との差が、男性で約6年、女性で約8年あります。健康寿命を延ばすことが大切なのですが、この健康寿命を短くしている大きな原因として、動脈硬化があります。ご存知のように、動脈硬化が、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす最大の要因です。そして、寝たきりになる人の3割以上は、脳血管疾患いわゆる脳卒中によるものです。動脈硬化の予防こそ、これらの疾患の予防につながることは明白でしょう。そしてその予防に欠かせないのが、コレステロール(LDLとHDL)の管理です。
最近この両者の値のバランスが、動脈硬化の危険度を知る方法として大切なことが分かってきました。
すなわち、「LDLコレステロール値をHDLコレステロール値で割った数値」が注目されています。数値をみることにより、LDLとHDLバランスがいいかどうかが一目で把握できるのです。
悪玉と善玉のバランスをみる
| LDLは、肝臓で作られたコレステロールを運び、それが多くなると血管の壁にコレステロールが蓄積されてプラークとなります。一方、HDLはプラークからコレステロールを引き抜き、肝臓に戻します。これらのバランスが悪くなると、プラークが大きくなり動脈硬化が進行するのです。。 |
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| LDLは140以下、HDLは40以上となることが望ましいと言われています。ここで注目されているのが、両者の値を別々に見るのではなく、「LDL÷HDLの値」としてとらえる見方です。 |
悪玉÷善玉の値が目安
これは動脈硬化の危険度を手軽にチェックできるやり方として、東京医科歯科大学の吉田雅幸教授が紹介しています。この値が高いほど、血管内のプラーク形成のリスクが高まることを、複数の研究データーから証明されています。
それによると、LDL÷HDLの値が「2.5以上」なら要注意だそうです。健康な人なら、この値が「2.0以下」、糖尿病や高血圧などの危険因子を持っている人は「1.5以下」が目標値です。
たとえば、LDLの値が同じ120でも、HDLの値が40の人は「3.0」、HDLの値が60の人は「2.0」ですので、「前者の人の方がリスクが高い」と判断できるわけです。
みなさんも、ご自分の LDL÷HDLの値をチェックしてみましょう。